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【50代の生き方】西新宿タワマン刺殺事件からオヂが学ぶべきこと

西新宿タワマン女性刺殺事件からオヂが学ぶべきこと
よんせみ

西新宿でのタワマン事件から、私たちおじさんが学ぶべき『人生の後半の生き方』を記事にしました。

2024年5月、西新宿のタワーマンションで起こった女性の刺殺事件。

被害者はガールズバー経営の25歳の女性で、加害者はそのお店の元客だった51歳の男性です。

自宅の敷地内で若い女性が全身を何度も刺されるという残虐性があまりにも衝撃的で、ニュースを知った時に衝撃を受けた方も多いかと思います。

そのニュース記事を読んでいたら、これは40代・50代の今まさに人生の後半を生きている人にとっては彼と同じく加害者になる可能性のある事件だと感じました。

かくいう40代で、世間から『オヂ(おじさんの呼称)』と言われる私にも決して他人事ではありません。

そこで今回は40代・50代に差し掛かった私たちがこの事件から学ぶべきこと、人生後半に傷ましい事件の被害者・加害者にならないために注意しないとヤバいことをお伝えします。

目次

西新宿タワーマンション女性刺殺事件とは【事件の簡単な概要】

ニュース

2024年5月8日、東京の新宿区西新宿のタワーマンションの敷地内で、その住人だった25歳の女性が刃物で殺害されました。

加害者として逮捕されたのは、51歳の男性。女性の体には何十カ所も刺し傷があり、男性の強い殺意を感じる事件でした。

西新宿ストーカー事件

引用:NHKニュース

男性と女性は、女性が経営するガールズバーと客の関係。男性はその女性に対して強い恋愛感情を抱いており、被害者が経営するバーを応援するために1,000万円以上をお金を渡していたとのこと。

しかもその1,000万円は、彼が趣味で20年間近くに渡って大切に手入れを続けていた限定品の貴重なバイクとスポーツカー(ホンダNSX)を売って作ってお金でした。

スポーツカー好きなら、NSXがいかに希少性の高い車かはわかるはずです。何ならお金を出して買える代物ではありません。

男性は将来は彼女と結婚することを考えており、そのためなら自分の命の次に大切とも言える宝物を換金し、女性を支えても良いと思ったのでしょう。

ただ女性からすれば、男性は何百人もいるガールズバーの客の一人しかすぎません。あるいは自分にしつこく付きまとうストーカーとしか認識していなかったようです。

男性もそんな女性の態度を見て、彼女が自分に好意を持っていないことに気付いたのでしょう。彼女と結婚できないならせめて渡したお金だけでも…と、何度も1,000万円も返してくれるようお願いしました。

しかし女性はその要求に一切応えなかったのです。客が勝手に渡したお金を、どうして返す必要があるのか?ぐらい軽い気持ちで考えていたのかもしれません。

そして返金するどころか、女性は男性をストーカーとして警察に相談します。趣味も財産も失っただけでなく、好きだった相手からはストーカー扱いされる始末。もう何もかも失ったと感じた男性が凶行に走った、これが本事件の概要です。

※本記事執筆時点で報道された内容に基づいた概要です。

50代は4つのアーシュラマの林住期

林住期

この事件の概要を知って私がまず最初に感じたのが、40代・50代の人生の後半に突入したら、これまでとは人生の生き方や価値観を変えるのが重要ということです。

男性

じゃあ人生後半は、どんな風に生き方を変えればいいの?

参考になるのが、アーサー・C・ブルックス『人生後半の戦略書』で紹介されている古代インドの教えです。

人生の後半の戦略書の感想

その教えによると人が生まれて死ぬまでを100年とすると、人生を25年ごとに4つのステージで分けて考えられ、それぞれのステージで生き方を変える必要があると伝えています。

1つのステージのことを『アーシュラマ』と呼び(以下、アーシュラマはステージと同義です)、各アーシュラマについての概要が以下の通りです。

人生の4つのアーシュラマ
  • 第1…学生期(がくしょうき。ブラフマチャリヤ)
  • 第2…家住期(かじゅうき。ガーフハスティヤ)
  • 第3…林住期(りんじゅうき。ヴァーナプラスタ)
  • 第4…遊行期(ゆぎょうき。サンニヤーサ)

『人生後半の戦略書』より引用

まず第1ステージ『学生期(がくしょうき)』。生まれてから25歳までは学習に専念します。小中高、さらには大学生までがここに該当します。

第2が『家住期(かじゅうき)』。26歳から50歳まではキャリアと富を築き、家族をつくり養うステージ。

第3が『林住期(りんじゅうき)』。51歳から75歳までは過去の仕事などから手を引き、新しい人生の目標を再設定するステージ。

第4が『遊行期(ゆぎょうき)』。76歳から人生を終えるまでは人生の悟りを開くステージです。

そして40代から50代にかけては、第2ステージ『家住期』から第3ステージ『林住期』の過渡期に当たります。

この第2から第3へ移行する際の、人生の価値観や目的に関する変化があまりにも大きいため、つまずく方がとても多いのです。

50代だったタワマン刺殺事件の加害者男性も、その罠にハマってしまった一人だと言えます。

『家住期』と『林住期』の大きな違い

『家住期』と『林住期』との違いを調査する男性

では第2ステージ『家住期』と第3ステージ『林住期』は何が大きく違うのでしょう?

それはそれぞれのステージで追い求めるものです。第2ステージの大きな目的は『家住期』は富とキャリアを形成し、家族を養うこと。

そのため個人が意識するしないに関わらず、お金・権力・快楽・名誉に近い場所にいる状態で人生を歩むことになります。

家族を養うために富やキャリアを形成は不可欠。仕事に集中して取り組み、お金(収入)や権力(社会的地位)を追い求めることは少なからず必要ですし、

自分にとって最高の恋人・パートナーを得るためには快楽にも触れなくてはいけません。

無欲・禁欲の仙人のような生活では『家住期』での成功を掴むことはできないですからね。

だから『家住期』に限って言えば、お金・権力・快楽・名誉を自分がコントロールできる範囲で求めるのは悪いことじゃありません。

人生を踏みはずす危険性が高くなるのは、50代以降の『林住期』に入っても、それらへの執着を捨てきれない人達です。

50代男性に20代女性が恋愛感情を抱く可能性はほぼゼロ

20代女性と50代女性

若い頃の能力や容姿を失った50代以降の『林住期』においても、お金・権力・快楽・名誉に執着しそれらを追い続けてしまう…。

まさに冒頭でお伝えした事件の容疑者が、その状態だったと推測できます。

彼が追い続けて執着したのは若い女性への恋愛感情、つまり『快楽』です。

自分より20歳以上も若い女性に対して強い恋愛感情を持ち、彼女と結ばれたい気持ちを捨てきれず、彼女に執着を続けます。

そして振り向いてもらうために、自分の宝物だったバイクとスポーツカーを換金してそれを全て貢ぎました。

さらにそれだけの財産を渡しても女性に振り向いてもらえなかったので、彼は消費者金融で700万円も大金を借りて、それも全て彼女に渡しています。

林住期に入っても世俗的な欲望への執着を捨てきれずに、彼はドロ沼にハマってしまったわけです。

ここから私たち40代・50代以降の人間が学ぶべきことは、今の自分を冷静に見つめ直して、これまで普通に持っていた執着を捨てさることです。

冷静に考えて、50代の男性にほとんどの20代女性は恋愛感情を持ちません。もし好意を持たれていると感じるなら、それはあなたを『モノ化※』した先にある収入や資産です。

よんせみ

モノ化については、次の記事(↓)で詳しく解説しているのでご参照ください。

【参考】『人生の後半の戦力書』感想・書評

あなたがインフルエンサーや芸能人やあるいは宗教の教祖のようなカリスマポジションなら別ですが、一般的な50代男性だとしたら20代女性から好意を抱かれる可能性はほぼゼロ。

あの事件の容疑者のように人生を踏み外さないためにも、40代後半から50代にかけて『林住期』に差し掛かったら、冷静になり世俗的な欲望から離れることを心がけましょう

【まとめ】世俗的な欲望からを捨て去るには新たな目標を持つのが大切

人生後半の新たな目標

今回の記事では40代後半から50代にかけて訪れる『林住期』の生き方で注意するべきことについて、実際に起った事件を例にお伝えしました。

本文中でも述べたように、『林住期(50歳-75歳)』で人生をつまずかないために大切なのが、世俗的な欲望への執着を捨て去ることです。

特に『快楽』については、沼る方が多いので要注意です。なお叶わない相手に対して抱く恋愛感情もこれに該当します。

では世俗的な欲望に執着しないためには、具体的にどうすればいいのか?

最も簡単なのがこれまでとは違った価値基準の新たな目標を設定することです。例えば次のような。

林住期に設定するべき新たな目標
  • 趣味に力を入れて取り組む
  • 後輩や部下の教育に時間を注ぐ
  • 家族との時間を大切にする

いくら老いに抵抗しようしても過去の日々は戻りませんし、欲望に執着しても苛立ちが募るだけです。

そんな人生が楽しいはずがありません。もう成功依存・仕事依存・快楽依存からは脱却し、新たな目標を立てて人生後半の『林住期』を楽しみましょう。

よんせみ

私は40歳を超えてから趣味でボクシングを始めましたが、

体が引き締まっていくのとパンチの技術が上達していくのが楽しくて、ドはまりしていますよ♪

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この記事を書いた人

40代で仕事をセミリタイアし、ハードワークを卒業しました。現在はフリーランスのお仕事と株式運用での収益が主な収入源。現在の目標は高配当株の配当金だけで生活すること。FP2級。資産運用検定2級。持ち家派。奥さんと子供と三人暮らし。

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